憲法学者の小林節氏が、こんなことを言っている。
「
立憲主義が機能できない」(『白熱講義!
このような受け止め方は、“常識的”
世間に広く行き渡っているのではないか。
だが、
これは、
明らか。
天皇主権説の上杉が天皇機関説の美濃部に敗れたのは、
上杉自身も自らの敗北を認めていた。
帝国憲法では、
最高機関ーというのが公権解釈で、
満州事変以降、軍部が台頭する中で、
にわかに「政治」問題化した時も、
時の岡田啓介首相も「
まで悉(ごとごと)
進むの虞(おそ)れあり」
即ち、“天皇主権”
憲法起草の中心となった伊藤博文も、
「憲法政治と云えば即ち君権制限の意義」
現在、「明治憲法体制は君主の独裁政治、
行うことが困難な体制であった」(
研究者の一般的な理解だ。
かつての「
(その淵源はコミンテルンの“
とっくに過去のものになった。
ずいぶん前から「明治憲法=立憲君主制」
とって変わられている(中村政則氏ほか)。
憲法について正しい議論を組み立てるには、